ビジネスパーソンの皆様、お仕事お疲れ様です。本日のブログでは、「ビジネスシーンで正確に意図を伝えるための基礎トレ」を紹介します。
1大人が英会話を習得する方法
私たち日本人の大半は、周りが日本語という環境で育ち、理屈抜きに自然に日本語を習得しました。特別に日本語教育を受けた、という方はほとんどいらっしゃらないでしょう。幼少期にある言語のシャワーを日常的に浴び続けると、誰でもその言語のネイティブスピーカーになれるのです。ただし、それが可能な時期(言語形成期)は6歳ぐらいまでであるため、私たちのような純粋な日本人は、別の方法で英語を習得する必要があります。それは、「日本語と英語との違いを理解し、徹底的な反復トレーニングにより、英語を身体化させる」ことです。
2英語の「語順」を理解し、反復トレーニングにより身体に刷り込ませる
日本人は英語が下手であると言われていますが、これはやむを得ないことなのです。日本語と英語は「言語的距離」が遠く、日本人にとって英語は難解なのです。それでは、日本語と英語の言語的距離を遠くしているものは何でしょうか。それは…「語順」です。もちろん、語彙や発音も日本語と英語で1対1対応するものではなく、大きな違いがありますが、日本人の口から英語が出にくくしている最大の元凶は「語順の違い」になります。
大人の英会話習得には、英語の語順を理解し、徹底的反復トレーニングによって身体に刷り込ませることが必要になります。そのための効果的なトレーニング方法として、瞬間口頭英作文トレーニングがあり、本学院ではその方法を導入しています。
※突然外国人に話しかけられたとき、とっさに口から出る英語は「何度も反復して身体に染み付いたものだけ」です。
※書店には『瞬間口頭英作文』の教材がありますが、Speakingは第三者からのフィードバックが必要であるため、独学が困難です。
3瞬間口頭英作文トレーニングの一例 — 名詞を後ろで詳しく説明 —
3-1 基本の理解 — 名詞を後ろで詳しく説明 —
英語の「語順の習得、身体化」のためには「全く同じ構造のもの」を練習する必要があります。例えば、日本語と英語の語順の違いに、「日本語では名詞を前から修飾するが、英語では名詞の後ろで詳細説明(=形容詞の後置修飾)」というものがあります。本日は、その冒頭部分を扱います。
まずは、形容詞の後置修飾の基本パターンを以下にまとめます。
※赤マルカッコ ( ) が、名詞を修飾する形容詞のカタマリになります。
(1) “名詞 + to V” 「~する(ための / べき) 名詞」
I don’t have any time (to tackle this problem right now).
[和訳] (この問題に取り組むような) 時間は僕にはないよ。
Ask a staff member (working on the 2nd floor).
[和訳] (2階で作業をしている) スタッフに尋ねてください。
(3) “名詞 + p.p. … ” 「~される / された名詞」<受身>
Make sure to follow the instructions (written in this guide).
[和訳] (この手引きに記載されている) 指示に必ず従ってください。
(4) “名詞 + who/which/that + V” “名詞 + whose 名詞” “名詞+SV”
I don’t wanna be with a man (who’s just like me). I wanna be with somebody (who can give me something (that I can’t attain by myself) ). (アリーmy Love)
[和訳] 自分によく似た人と一緒にいたくないの。私が一人では得られないようなものを与えてくれる人といたいの。
I live in a city (whose population is about 400,000).
[和訳] 私は、(人口がおよそ40万人の) 都市に住んでいる。
Is this the bag (you are looking for)?
[和訳] これが、(君が探している) 鞄?
(5) “時 + when + SV” “場所 + where + SV” “理由 + why + SV”
I will never forget the day (when I made my debut as an actor).
[和訳] 私は、(俳優としてデビューを果たした)日を決して忘れないでしょう。
I visited the town (where I was born and raised).
私は(生まれ育った)町を訪れた。
I can tell you a hundred reasons (why you shouldn’t go out with him).
[和訳] (あなたが彼と付き合うべきではないという)理由を100個言えるわ。
3-2 瞬間口頭英作文トレーニング
上記3-1でまとめたパターンのうち、ここでは以下の形を扱います。
【基本形】“名詞 + to V” 「~する(ための / べき) 名詞」
【日本語】この問題に取り組む時間は、私にはありません。
【英訳例】I don’t have any time to tackle this problem right now.
まずは、この英語(I don’t have any time to tackle this problem right now.)を音読しましょう。
次の日本語を、 “名詞 + to V” の形を使って、英語で言ってみましょう。
■練習1「何か飲むものをもらえますか?」
※この日本語を英語で言ってみましょう。実際のレッスンでは、分からなければヒントを出します。不適切な表現があれば、指摘をして言い直してもらいます。
以下の英訳例を音読しましょう。
Can I have something to drink?
■練習2「すいません。 何か書くもの(筆記用具)を貸して頂けますか?」
※この日本語を英語で言ってみましょう。実際のレッスンでは、分からなければヒントを出します。不適切な表現があれば、指摘をして言い直してもらいます。
以下の英訳例を音読しましょう。
Excuse me. Could I have something to write with?
■練習3「私を駅まで車で送ってくれる人が必要です。」
※この日本語を英語で言ってみましょう。実際のレッスンでは、分からなければヒントを出します。不適切な表現があれば、指摘をして言い直してもらいます。
以下の英訳例を音読しましょう。
I need someone to drive me to the station.
■練習4「ちょっと考える時間が必要だ。」
※この日本語を英語で言ってみましょう。実際のレッスンでは、分からなければヒントを出します。不適切な表現があれば、指摘をして言い直してもらいます。
以下の英訳例を音読しましょう。
I need a bit of time to think.
■練習5「今日はしないといけないことが多すぎて、昼ごはんを食べる時間がなかった。」
※この日本語を英語で言ってみましょう。実際のレッスンでは、分からなければヒントを出します。不適切な表現があれば、指摘をして言い直してもらいます。
以下の英訳例を音読しましょう。
I had so many things to do today that I didn’t have time to eat lunch.
■練習6「僕にはその決定をする権限がないんだ。」
※この日本語を英語で言ってみましょう。実際のレッスンでは、分からなければヒントを出します。不適切な表現があれば、指摘をして言い直してもらいます。
以下の英訳例を音読しましょう。
I don’t have the power to make that decision.
■練習7「この箱を直す良い道具がここにはないんだよ。」
※この日本語を英語で言ってみましょう。実際のレッスンでは、分からなければヒントを出します。不適切な表現があれば、指摘をして言い直してもらいます。
以下の英訳例を音読しましょう。
I don’t have the right tools here to fix this box.
■練習8「彼女が彼に冷たい態度を取るもっともな理由がある。」
※この日本語を英語で言ってみましょう。実際のレッスンでは、分からなければヒントを出します。不適切な表現があれば、指摘をして言い直してもらいます。
以下の英訳例を音読しましょう。
She has a good reason to give him the cold shoulder.
■練習9「京都には、訪れるべき場所がたくさんあります。」
※この日本語を英語で言ってみましょう。実際のレッスンでは、分からなければヒントを出します。不適切な表現があれば、指摘をして言い直してもらいます。
以下の英訳例を音読しましょう。
There are a lot of places to visit in Kyoto.
■練習10「このプレゼンは、彼の将来を判断する絶好の機会になるだろうね。」
※この日本語を英語で言ってみましょう。実際のレッスンでは、分からなければヒントを出します。不適切な表現があれば、指摘をして言い直してもらいます。
以下の英訳例を音読しましょう。
This presentation will be a great opportunity to judge his future.
3-3会話文の中で使う練習
上記3-2で練習したパターンを会話文の中で使う練習をします。
次の日本語を、 “名詞 + to V” の形を使って、英語で言ってみましょう。
■練習
Sarah: I saw you at the train station yesterday.
Tsuyoshi: I attended a Study Abroad Preparation Course. I have attended the course several times, butyesterday’s was the most beneficial.
Sara: You are thinking about studying abroad? I admire people like you who speak three languages. Where are you going to study?
Tsuyoshi: I would like to get an MBA in New York. でも、そのためにしなければいけないことがたくさんあるのです。
Sara: Actually, I was born and raised in NY city. Good luck.
※上記の会話の日本語部分を英語で言ってみましょう。実際のレッスンでは、分からなければヒントを出します。不適切な表現があれば、指摘をして言い直してもらいます。
以下の英訳例を音読しましょう。
But I have a lot of things to do to prepare for it.
いかがでしたでしょうか。
実際のレッスンでは、分からなければヒントがあり、発話内容に対するフィードバックもあります。これは、独学では得られないでしょう。
ご興味がございましたら、一度、無料体験レッスンにご参加くださいませ。
お待ちしております。