以前のブログにて、複合関係詞の名詞用法を扱いました。今回は、複合関係詞の副詞用法を扱います。複合関係詞は、「何でも型(~するものは何でも)」と「譲歩型(たとえ何~しようとも)」に大別でき、以下のように「名詞のカタマリ」と「副詞のカタマリ」に分類できます。
・複合関係代名詞「何でも型」→ 名詞のカタマリ
・複合関係代名詞「譲歩型」→ 副詞のカタマリ
・複合関係副詞「何でも型」→ 副詞のカタマリ
・複合関係副詞「譲歩型」 → 副詞のカタマリ
今回は副詞のカタマリになるものを扱います。
■「~するものは何でも」型 = any ~
whenever + SV… ~する時はいつでも
wherever + SV… ~するところはどこへでも
■「たとえ何~しようとも」譲歩型 = no matter + 疑問詞
<パターン1>
whatever + (S)V… たとえ何~しようとも
who(m)ever + (S)V… たとえ誰~しようとも
whichever + (S)V… たとえどれ~しようとも
<パターン2>
whatever + 名 + (S)V… たとえどんな名詞~しようとも
whichever + 名 + (S)V… たとえどちらの名詞~しようとも
whosever + 名 + (S)V… たとえ誰の名詞~しようとも
<パターン3>
whenever + SV… たとえいつ~しようとも
wherever + SV… たとえどこで~しようとも
however + SV… たとえどんなに~しようとも
however + 形or副 + SV… たとえどんなに形or副~しようとも
<例1>
<Whenever I’m going on a diet,> he sabotages me. (THIS IS US)
[和訳] 私がダイエットしようとするたびに、彼が私の妨害工作をするの。
<例2>
We should try new things <no matter how old we are> and <no matter what happens>.
[和訳] 私達は何歳であってもどんなことが起きても、新しいことに挑戦すべきだ。
<例3>
<Once you’ve ruled out the impossible, > <whatever remains, > <however improbable, > must be true. (SHERLOCK)
[和訳] <いったん不可能なものを取り除いたのなら、><残るものが何であろうと、><どんなにありそうにないものでも、>それが真実に違いないんだ。
練習問題
次の日本語を英語で言ってみましょう。
1. <赤ちゃんを見るたびに> 気持ちが和らぐんだ。
2.彼は<英語を話すたびに> いくつか間違いをする。
3.<私の部屋に来る時はいつでも> 事前にお知らせください。
4.<どんな理由があろうとも、> そんなことをしてはいけない。
5.<たとえ何歳であっても、> 何事も遅すぎることはない。
6.私の先生は、<どれだけ頑張って勉強しても> 褒めてくれない。
7.あのボクサーは<何を食べても> 絶対に太らないんだ。
8.<何が起こっても、> 私たちは時間に間に合わせなければなりません。
9.<お好きな時にいつでも、> 私のオフィスにお立ち寄りください。
10. <どんなに忙しくても、> 今夜までにあなたにメールします。