今回は名詞のカタマリの第3弾になります。
「関係代名詞what」と「複合関係詞の名詞用法」を扱います。
※複合関係詞には副詞用法もありますが、それは別の項目で扱います。
1.(~が)~すること/もの
what (S) V
<例1>
Are you sure you know what you’re doing? (Prison Break)
[和訳] 自分のやってること、ほんとにわかってるのか?
<例2>
What we share is a love of science. (BONES―骨は語る―)
[和訳] 私たちが分かち合っているものは、科学への愛よ。
(ブレナンの研究所を訪ねてきたマイケルのことをブレナンの元恋人だと言うアンジェラに、ブレナンが反論している場面…)
※“a love of science” の部分は名詞構文。「科学を愛すること」という意味。
<例3>
Now is no time to think of what you do not have. Think of what you can do with what there is. (Ernest Miller Hemingway “The Old Man and the Sea”, 1952)
[和訳] 今は持っていないもののことを考える時じゃない。今あるものを使って自分ができることを考えるんだ。
(沖合でサメと闘わなければならなくなった老人は「武器になるようなものを持ってきておけばよかった」と後悔するが、すぐにその考えを打ち消し、自分を奮い立たせる場面…)
2. ~するものは何でも/誰でも
— 複合関係代名詞 名詞用法 —
whatever + (S)V… ~するものは何でも
who(m)ever + (S)V… ~する人は誰でも
whichever + (S)V… ~する人(もの)はどれでも
whatever + 名 + (S)V… ~するどんな名詞でも
whichever + 名 + (S)V… ~するどちらの名詞でも
whosever + 名 + (S)V… ~する誰の名詞でも
<例1>
Now, [whoever infected the computer] also infected your daughter.
(SCORPION)
[和訳] コンピュータをウイルスに感染させた人間が誰であれ、そいつがあなたの娘さんをも病気に感染させたんです。
<例2>
He wants to eat [whatever food his wife cooks].
[和訳] 彼は、妻の作る料理ならどんなものでも食べたがる。
練習問題
次の日本語を英語で言ってみましょう。
2. 私は、[この事件に関して新聞が言うこと] を信じていない。
3. [つい先ほど目にしたもの] を忘れたい。
4.[自分のやってること]、わかってるわよ。
5.彼女は [自分が何を言っているか] 分からないんだよ。
6.[あなたがしようとしてくださっていること] には感謝しています。
7.偉大な仕事をする唯一の方法は、[自らの仕事] を心底好きになることだ。
8.[お前のもの] は俺のもの。[俺のもの] も俺のもの。
9.[あなたが正しいと信じるもの] が、常に正しいとは限らない。
10. [上司に対する発言] には気を付けた方が良いよ。
11.[一緒に働く人には誰でも] 親切にしなさい。
12. 博士課程に応募する人は誰であれ、英語に堪能であることが求められます。
13. 英語を通じさせたいと思う人は誰であれ、小さなミスをすることを恥ずかしがってはいけない。