今回は、形容詞のカタマリを扱います。形容詞は、Cとして用いたり、名詞を修飾したりしますが、扱う分量が多いために、2回のブログに分けて扱います。
今回は不定詞と分詞、次回に関係詞を扱います。
※例文中の形容詞のカタマリを丸カッコ( )で括ります。
1. 「Vする(ための/べき)名詞」
⇒ 名詞 to-V
a book ( to read on the train)
( 電車の中で読む) 本
Hurry! There is no time to lose!
急げ!失っていい時間なんてないぞ!
I have a lot of emails to reply today.
今日は返信をしないといけないメールがたくさんあるんだ。
2. 「Vしている名詞」
⇒ V-ing 名詞 / 名詞 V-ing …
a sleeping baby
眠っている赤ちゃん
■後置修飾(=後ろで詳細説明)
that man ( speaking English )
英語を話しているあの男性
It was probably just a prank call. It was somebody trying to scare you. (Stranger Things ― 未知の世界 ― )
[和訳] それは多分、ただのいたずら電話だったんだよ。それは君を怖がらせようとした誰かだ。
■現在分詞は、状態動詞でも使用できる
the man ( living in Kyoto )
(京都に住んでいる) その男の人
the man ( belonging to the group )
(その集団に所属している) 男性
drinks ( containing no sugar )
(砂糖の入っていない) 飲み物
3. 「Vされる/した名詞」
⇒ P.P. 名詞 / 名詞 P.P. …
※過去分詞の意味は、受け身、完了、感情の3種類
(1)受け身
his broken heart
彼の折れた心
a used PC
中古PC
languages spoken in India
インドで話される言語
GM food (genetically modified food)
遺伝子組み換え食品
(2)完了
retired baseball players 引退した野球選手
fallen leaves 落ち葉
the highly developed country 高度に発展した国
■前から修飾
There are a lot of scientifically proven benefits of protein intake.
[和訳] プロテインの摂取には、科学的に証明された利点がたくさんあります。
■後置修飾(=後ろで詳細説明)
Make sure to follow the instructions written in this guide.
[和訳] この手引きに記載されている指示に必ず従ってください。
(3)感情表現(SVC)
a motivating teacher
やる気にさせる先生
a motivated student
やる気のある生徒
His performance is so exciting!
彼のパフォーマンスは刺激的ですね。
Why are you so excited?
何故、あなたはそんなに興奮しているんですか?
※欧米では、感情は自然発生的に生まれるものではなく、外部要因が人間に感情を起こされると考えられているため、「人がある感情を抱く」ということを表現する場合、受動態になる。
※代表的な感情他動詞
surprise / interest / encourage / discourage / irritate / bore / disappoint/ please など
練習問題
次の日本語を英語で言ってみましょう。
- 京都には、( 訪れるべき) 場所がたくさんあります。
- すいません。 何か ( 書く) ものを貸して頂けますか?
- この試合は、彼の将来を判断する絶好の機会になるだろうね。
- 今日はしないといけないことが多すぎて、昼ごはんを食べる時間がなかった。
- ちょっと考える時間が必要だ。
- 今この問題に取り組むような時間は僕にはないよ。
- 僕はマネージャーだが、ちょっとその決定をする権限がないんだ。
- 彼女が彼に冷たい態度を取るのはもっともだ。
- 上司からゴーサインが得られる自信はありますか。
- 私を駅まで車で送ってくれる人が必要です。
- マニーパッキャオは『闘う国会議員』と呼ばれている。
- 学生時代に英語を話す国に留学していればなあ。
- 5階で作業をしているスタッフに尋ねてください。
- 似たスーツを着たその若い男性たちは、このポジションへの応募者です。
- 優先席に座ってる人は、必要としている人には席を譲る(give up one’s seat)べきだ。
- 我々は、退職した大学教授を取締役として雇いました。
- 彼は骨折した腕で最後まで闘った。
- 私はチェス用に特別に設計されたコンピュータプログラムに完全に打ち負かされた。
- 話し言葉の英語と書き言葉の英語は別物だ。
- 私はトマ・ピケティが書いた本を読んだことがあります。
- 彼の理論はややこしい。
- 待って、私、混乱してる。もう一回説明して。
- なんでそんなにイライラしているんですか?
- その映画をみて、すごく感動したよ。
- 複数の言語が話せる人ってすごいなあ、っていつも思うよ。
- この寿司弁当、ガリ(pickled ginger)が入ってなくて、ホントにガッカリ。
- 彼はこのクラスの中でもとてもやる気のある生徒の一人なんだ。
- ハンモックの上で本を読むと本当に落ち着く。