英語の基礎 第9回 関係詞の非制限用法 by 梅田英会話

目次

1.関係詞の非制限用法とは

初めに、以下の問題に回答してみましょう。

                                               

[1] 以下の各々の英文より、Tomの息子の人数は、(少なくとも)何人いることがわかるでしょうか。

(1)Tom has two sons, who want to be doctors.

(2)Tom has two sons who want to be doctors.

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<解説>

(1) Tom has two sons, who want to be doctors. [関係詞・非限定用法]                                                                       

(トムには2人の息子がおり、医師になりたいと思っている。)

   ⇒ 息子の人数は2であるということが明確に示されている。

(2) Tom has two sons who want to be doctors. [関係詞・限定用法]     

(トムには、医師になりたい息子が2人いる。)

   ⇒ トムの息子の人数は、明確には示されていない。

しかし、何人かいる息子のうち、医師になることを望んでいる2人に制限(限定)して述べている文であるため、医師志望の2人の他にも息子がいることが前提となる。従って、少なくとも息子は3人いることが分かる。

<参考>形容詞の限定用法

○○に該当するものはたくさんあるが、その中で今回は~という性質を持つものであり、それ以外の性質のものではないよ、と情報を絞る働きがある。

                                                              

[2] 以下の英文の誤りを訂正してください。

(1)The earth which moves around the sun is called a planet. 

(太陽の周りを回っている地球は、惑星と呼ばれている。)

(2)My mother who is from Hiroshima visited her hometown last week.

(広島出身の母は、先週、故郷を訪れた。)

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<解説>

(1)この状態では、「太陽の周りを回っている地球」の他にも地球が存在することになってしまうため、非制限用法への修正が必要。

The earth, which moves around the sun, is called a planet. 

(2)この状態では「広島出身の母」の他にも母親が存在することになるため、非制限用法への修正が必要。

My mother, who is from Hiroshima, visited her hometown last week.

                                              

2. 非限定用法の注意点

1)カンマの後に thatは使えない

× the earth, that moves around the sun…

 the earth, which moves around the sun…

2)カンマの後は、関係代名詞・目的格も省略できない

3)発話するときは、カンマの箇所で一呼吸分の間を置く

                                                        

<例1>

The boys, who had to wriggle hastily down from the trees, were later.

※wriggle down 体をもぞもぞと動かして降りてくる

(L. M. Montgomery “Anne of Green Gables”, 1908)

[和訳] 男子たちは急いでもぞもぞと木から降りてこなければならず、もっと遅れて到着しました。

(ある日の昼休み、アンとクラスメイトは近くの森で遊んでいたが、間もなく午後の授業が始まることに気付き、次々と走って教室に戻ろうとする。「木に登っていなかった女子たちが最初に走り出し、ぎりぎりのタイミングで教室に駆け込みました」という文の後に続く文。)

                                          

<例2

She took another sip of brandy, which maybe was her form of repentance.

※take another sip of ~ ~をもうひとすすりする / repentance悔恨

(David Herbert Richards Lawrence “Lady Chatterley’s Lover”, 1928)

[和訳] 彼女はまたブランデーをすすった。それは彼女なりの悔恨の表し方なのかもしれなかった。

(「女というものは自分の人生を生きるか、それを生きずに後悔の日々を送るかのどちらかなのよ。私を見てごらんなさい。」と話した後の様子。)

                                                 

                                         

3. 練習問題

次の日本語を英語で言ってみましょう。

1. 私は、師匠がその生涯を捧げた社会学を専攻するつもりだ。

2. うちの大学は奨学金を出してくれたから、そのおかげで大学生活はかなりいろいろと楽になったよ。

3. 彼は転職したが、私はそれは良い決断だったと思っている。

4. このバーはムードが素敵だから、ここに来るのが大好きなんだ。

5. 何人かの友達が僕たちに勧めてくれた、あのグランドホテルに泊まったんだ。 

6. オレンジを2キロ買ったんだけど、その半分は腐っていたんだよ!。

7. 彼女はおにぎりさえ作れない。それは高い料理技術を要求しないのに。

8. 私の両親は来年に海外に暮らす予定を立てているのですが、私は素晴らしい考えだと思っています。

9. 私たちはここでボランティアとして働く前に、3日間の集中講座を受講しましたが、それは私にとって多くの人と出会える素晴らしい機会でした。

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